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あしたば通信 3月26日

   さくら
さくら
長谷川摂子 文  矢間芳子 絵・構成  福音館

今年の春は早く今まさに桜が咲いています。
この本はソメイヨシノの1年を描いています。
1本のりっぱなソメイヨシノ。
満開の花にひよどりとすずめがやってきて花の蜜を吸っています。
さくらはあっというまに散ってしまうので蜜を吸う時期も短いことでしょう。
花が散ってしまうと桜は注目されなくなりますが、小さな実が生っています。
ソメイヨシノの実はにがくておいしくないそうです。
鳥も敬遠するのでしょうか?
雨が降って葉っぱはどんどん繫り、虫がやってきて夏。
木陰はうれしいけれど毛虫もいっぱいいるはず。
やがて秋が来て葉っぱは色づき散ります。
冬が来て桜は「かぜよ ふけ、さむさよ こい。わたしの めは さむさのなかで しずかに いきている」と言います。
実に凛としているではありませんか。
絵がとにかく美しいです。この時期お薦めの1冊です。


おべんともって おはなみに
おべんともっておはなみに
こいでやすこ 作    福音館

きつねのきっこさんが登場する絵本です。
きっこさんお弁当を作っています。
お稲荷さん、海苔巻、おむすびとたくさん作りました。
いたちの ちいと にいと一緒にふくろうのろくすけさんを迎えに行くと、
いのししのうりぼうを一緒に連れて行くことになります。
子どものうりぼうは5匹いて少しもじっとしていません。
きっこさんは「おんぶごっこ」「電車ごっこ」とやんちゃなうりぼうをうまく遊びにのせてしまうところが、子育てでお悩みのお母さんお父さんも参考になると思います。
きっこさんのためにおおばあちゃんが植えたさくらの下でお弁当です。
この本は「お花見に行く」という行為を通して、
お弁当を手作りするという事、
ひ孫のために桜の苗を植え、ひ孫のきっこさんがそれを見に行くという行為、
隣人の子の面倒を見るということ、
どれも手間のかかることですが、愛情がこもっています。
そしてこの本に丁寧に書かれた桜をはじめとするたくさんの自然が美しいです。
この本を読んだ子どもはきっこさんと一緒にお花見をしたいと思う事でしょう。

      ヘンたて
へんたて
青柳 碧人 作    はやかわ文庫

中学生になると文庫に来る子はいなくなります。
部活で忙しくなるからです。
あんなにたくさん読んでいたSさん。
中学校の図書館で借りているかなと考えてしまいます。
今は中学生向けの本も多様化してきました。
本屋に行くとYAと分類される本はどこからどこまでなのだろうとわからなくなります。
また中高生が読んでも面白いと思える本を作家が書き始めました。
三浦しをんさんの「神去 なあなあ 日常」は林業のお仕事小説と帯に書かれていますが、これが面白い。
ユーモアたっぷりで高校生が読んでも、大人が読んでも満足できます。
あさのあさこさんの「The mannzai」も同じく楽しいです。
また知人の子どもは大学生にして「鬼平犯科帳」にはまりました。
本はまったく出会いです。

最後にお届けするのはこの本です。
変な建物研究会「ヘンたて」に集う大学生が主人公。
4つの変な建物にかかわる謎を解き明かしていくという話で、その謎は奇想天外。
考えついたのはすごいと思います。そしてあの綾辻行人氏が推薦しているではありませんか。
新本格派でデビューした時からほとんど読んでいるファンの私。
これは続きも読まなくてはなりませんね。

本の紹介もちょうど1年となりました。ひとまずこれでおしまいです。
読んでいただいた方ありがとうございました。
あしたば文庫は誉田とおゆみ野2か所で続いております。是非いらしてください。
大人の方も大歓迎!
                                 選書 川本泉美
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あしたば通信 3月19日

      ビーバー族のしるし
びーばーぞく

エリザベス・ジョージ・スピア 作  こだまともこ 訳 あすなろ書房

時代はアメリカの開拓時代1768年と設定されています。
今と違い食べ物は開墾した後の畑か川で魚を取る、
あるいは動物を捕まえて食べるというものです。
主人公のマットとお父さんは二人で白人の居住区に向けてマサチューセッツからやってきます。
丸太小屋を建てた後お父さんはまたマサチューセッツに戻りお母さんと妹を連れてくると言います。
6週間自力で生活しなければなりません。
そして孤独と戦わなければいけません。
家にあるのはほんの少しの家具と道具、洋服も2枚しかありません。
モノがあふれている時代に暮らす私たちとは真逆の世界です。
蜂に刺されたのを救ってくれたことがきっかけでインディアンの少年と交流を持ちますが、
初めは相手を警戒してぎこちないのです。
自分と全然違う人と交流するときに相手はどう感じるか考えたりどう知恵を巡らせていくかが描かれており、このことは現代社会にも重要なことです。
インディアンの少年から狩りの仕方など生きていくのに必要なことを教えてもらいます。
そして白人によって生きる場を奪われ貧しい生活を送るインディアンの暮らしを垣間見ます。
秋になっても冬がやってきてもお父さんは帰ってきません。
インディアンの少年は一緒に西に移動しようと誘いますが、マットは家族を待つと言い別れます。

少年の友情と成長を描き、また読む側に
「土地は誰のものでもない、空気と同じで住んでいるものみんなのものだ、
ビーバーや鹿のものである」といった言葉がメッセージとして心に残りました。


 はるです はるのおおそうじ
はるです

こいでたん 文   こいでやすこ 絵   福音館

赤い屋根の家にネズミが3匹住んでいます。
春になったので大掃除を始めます。
家の家具を庭に出しました。
すす払い、暖炉の掃除、煙突掃除、床磨き、ワックスと2匹は一生懸命ですが、
後の1匹は外で「おおそうじのしかた」という本を読んでいます。
りすやうさぎ、きつね狸が通りかかり
「あらきれいなカーテン」「すてきな鳩時計」「しゃれたゆりいす」「りっぱなテーブルと椅子」
とほめるとのんきなねずみは「どうぞ差し上げます」と気前がいい。
家の中はがらーんとしてしまいました。
そこへあなぐまがやってきます。あなぐまはすてきなプレゼントをしてくれました。

いろいろな動物が仲良く暮らしている様子が色鉛筆のあたたかい色彩の絵で表現されており
まさに「こいでワールド」満喫の1冊です。

あしたば通信 3月12日

タンタンのすぼん
たんたんのずぼん

いわむらかずお 作    偕成社

赤ちゃん絵本というものがあります。
0歳でも絵本を読もう、0歳でも絵本を楽しむことができるという考えです。
それに伴い赤ちゃん絵本が10年くらい前から充実してきました。
この本は1976年発行です。
もう37年も前の本なのでこの本を読んだ人がお母さんになっているかもしれません。
でも全然古い感じはしません。
おサルのタンタンはお母さんに黄色いズボンを作ってもらいました。
大きすぎて下がってしまうのでサスペンダーが必要ですがそれも伸びすぎてしまいます。
しょうがなく耳にサスペンダーをかけるとちょうどいい感じ。
タンタンはサスペンダーで電車ごっこをしたりハンモック代わりにしたりあそびを考えました。
そしてなんと木の枝にひっかけて空へ飛びあがりました。
良い本は長い間読み継がれます。
ぐりとぐらのような有名で何回も印刷されている本ではありませんが、是非手に取っていただきたい本です。

しゃべる詩 あそぶ詩 きこえる詩
syaberusi.jpg

はせみつこ 編   飯野和好 絵   冨山房

文庫を運営していますが、詩の本はほとんど借りていきません。
言葉遊びの本もたくさんありますが人気がありません。
読んであげて初めて楽しさがわかるのかもしれません。
この本にはたくさんの詩が載っています。
「がぎぐげ ごぎぐげ がまがえる がごがご げごげご がぎぐげご」
というまどみちおさんの詩はたのしい飯野さんの絵がついています。
へんなまちという島田陽子さんの詩は
「きやはる しやはる いいやはる よびはる まちはる あるきはる はるはる おおさか はるのまち」
「よめはん むこはん おかあはん おまはん おばはん たなかはん はんはん おおさか はんがすき」
「おまへん でけへん すんません かめへん せかへん こまらへん へんへん おおさか へんなまち」
とリズミカルです。
家族で読みあってお気に入りを探してください。

あしたば通信 3月5日

生麦生米生卵
生麦生米生卵

斉藤孝 編   長谷川義史 作   ほるぷ出版

「声にだすことばえほん」と書かれています。
初めは生麦生米生卵。
大きなちゃぶ台の周りにおじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、男の子と女の子。
お味噌汁と生卵とたくわんの朝ご飯がちゃぶ台にのっています。
お母さんが炊飯器のふたを開けてびっくり。
そうですコンセントが抜けている。まさに生米。
ここで声に出して言うのでしょうか。早口言葉を!

この全ページが早口言葉。絵の説明はないので想像するしかありません。

どうやら年の離れたお姉さんがお嫁入りするらしい。
両親に挨拶している絵には「蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ合わせてぴょこぴょこ六ぴょこぴょこ」。
どんな関係があるのか皆目見当がつきません。
花嫁さん歩いて式場に向かいます。
お座敷に座っているお婿さんは優しそうでよかった。
お祝いの挨拶は巻紙に書かれています。
ここで登場するのはそうです「赤巻紙青巻紙黄巻紙」
式も終わりみんなで家路に向かいます。
瓜売りとすれ違います。皆で李を食べて一家団欒。
最後は里帰りしたお姉さんが赤ちゃんを抱いている。めでたい。

あとがきで斉藤先生が早口言葉の面白さを書いていますので、しっかりここも読んでください。


からだっていいな
からだっていいな

山本直英・片山 健 さく    童心社

たくさんの子どもが出てきて「からだっていいな」と人生を謳歌します。
「どうしてだろう。じぶんでなでてもなんともないのに、だれかになでてもらうときもちがいいのは」
そのとおり!と思ってしまいます。
大人になったら誰もさわってくれない。孫ができたらさわりまくろう。
「ひかりが わたしの かおや からだのうえで ほらあそんでいくよ」
いろいろなことを感じるのは子どもかもしれない。
大人はひかりを浴びても「日焼けする」と帽子をかぶるかもしれない。
子どもが発するいろいろな言葉を聞いてください。
心にたくさんのバリアーを作ってしまった大人をドキッとさせるのは子どもの感性だと思う。
しかし、この本を書いたのは子どもの心を残している大人でした・・・絵も楽しい!

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緑区子どもサポートセンター

Author:緑区子どもサポートセンター
あしたば文庫は千葉市緑区で開いている文庫です。
このブログでは絵本の紹介を毎週していきます。

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