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あしたば通信 1月29日

せかいいち おいしいスープ
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マーシャ・ブラウン 文、絵   こみや ゆう 訳  岩波書店

マーシャ・ブラウンさんはあの有名な「3びきのやぎのがらがらどん」の作者ですので知っている方は多いと思います。1918年生まれです。
そしてこの本は2010年第1刷発行ですので、よくはわかりませんが版権が岩波書店に移ったのかもしれません。
この「せかいいち おいしいスープ」は語り聞かせもされて長い間大切にされたお話ですが、
最近はあまり読み聞かせされなくなったかもしれません。
戦争が終わり故郷に帰る途中の3人の兵隊。
村にたどり着き「やっと食べ物にありつける」と思いますが、
村人は兵隊に食べ物を分けたりはしません。
そこで兵隊は知恵を出します。
石のスープを作るというのです。
村人に薪と鍋を借り石を中に入れて煮ます。
そこで言います。
「どんなスープにも塩と胡椒はかかせませんな」
「これだけでもうまいスープになるが、人参が入るともっとおいしくなるんだが」
言われるまま村人は材料を持ってきます。
キャベツ、牛肉、ジャガイモも入って豪華なスープのできあがり。
村人みんなでごちそうを食べますが、こんなにおいしいスープを食べたことはありませんでした。
しかもそれが、ただの石からできているんですから、というお話。


雪の写真家 ベントレー
雪の写真家ベントレー

ジャクリーン・ブリッグス・マーティン 作  メアリー・アゼアリアン
千葉茂樹 訳    BL出版

ベントレーは1865年アメリカに生まれました。
バーモンド州のジェリコは豪雪地帯でベントレーには雪が身近でした。
顕微鏡を買ってもらって雪の形が全部違うこと、とても美しいことに感動します。
しかし雪の結晶はすぐに溶けてしまい残しておくことができません。
両親はその当時牛10頭分のお金と同じ価値がある顕微鏡付きカメラをベントレーに買います。
それからは試行錯誤を繰り返しながら写真を撮り続け、66歳の時雪の結晶の写真集を出しました。
小さな村で暮らす一人の農夫が世界的な「雪の専門家」となりました。
地味な本で文庫に置いても手に取られることは少ないです。
雪の結晶に魅せられ生涯研究を続ける情熱、
高価なカメラを買う親の愛情、
雪の結晶に美を見出した感性、
共感するところはいろいろだと思います。
現代はいろいろな品物があふれ、携帯やスマートフォンの機種も次々新しくなっていく使い捨ての文化です。
ベントレーの時代から150年過ぎ、1台のカメラを大切に使い1つのことにじっくり取り組んだこの生き方を
しみじみ味わいたいと思います。
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あしたば通信1月22日

赤いポストとはいしゃさん
赤いポストとはいしゃさん

薫 くみこ 作   黒井 健 絵    ポプラ社

山のふもとの小さな町にあるはいしゃさんは、若くて親切なので患者が絶えません。
はいしゃさんは離れて暮らすお母さんから「手紙を書いてね」と言われているけれど、
何を書いていいのやら書くのがにがてでした。
ある日患者の女の子に書いてもらった手紙をポストに入れたところ、
リスの親子に会います。
ポストの色が赤かったのでりんごをかじるように噛んでしま前歯を折ったリスでした。
その日から山の動物の歯の治療も引き受けることになります。
動物が協力してくれて手紙も出すことができるようになります。
そしてはいしゃさんは遠い昔のお父さんの思い出が蘇ります。
最近は四角いポストばかりですが、この本に出てくるのは昔のポストです。

今は手紙を書く人が少なくなりましたが、手紙が届いた時の「あっ!」と思う瞬間、
封を切るまでのドキドキ感を体験している人はだんだん少なくなっていますね。
届く封書といえば、請求書やダイレクトメールなどがほとんどです。
黒井健さんのあたたかな絵もお楽しみ下さい。


ノラネコの研究  たくさんのふしぎ傑作集
ノラネコの研究

伊澤雅子 文   平出衛 絵   福音館

岩合光昭さんは動物写真家ですが、猫の写真を撮る人で有名です。
私も2種類の岩合氏の猫カレンダーを愛用しています。
BS(TV)で岩合さんが世界の猫を撮っている番組を放送していました。
ギリシャの猫の気ままさと猫を温かく見守る人間のおおらかさを感じました。

この本は日本の猫の1日を観察した本です。
この町に住むノラネコのリストを作成し、目をつけた白黒のオス猫ナオスケを著者が観察します。
猫は目をあわすとけんかになるので、上手に目をそらす。
お気に入りの場所は2~3ヶ所あるが早いもいの勝で、後から来た猫はあきらめる。
など研究と名前がつく本であることがわかります。

20年以上前の本なのでその頃はノラネコも住みやすかったかもしれません。
今では、糞害や猫エイズなどで猫は家飼いと言われます。
ノラネコに餌をやると苦情が寄せられます。
人間も生きにくい世の中、猫はもっと住みにくい時代になってしまいました。
自由を愛する猫よ!猫らしく生きる権利を求めよ!と言ってもムリだよね~

あしたば通信 1月15日

いつか帰りたい ぼくのふるさと
(福島第一原発20キロ圏内から来たねこ)
いつか帰りたい

写真・文 大塚敦子      小学館

表紙にどこか遠くを見ているような猫が写っています。
10歳のオス猫キティ。
福島県双葉郡大隈町に生まれ7人家族の家でみんなに可愛がられて暮らしていました。
農家をしている家の周りにはお気に入りの場所がたくさんありました。
2011年3月11日、4キロしか離れていないところにある福島第一原発は大きな事故を起こします。
キティが家に帰ると家族が誰もいなく山盛りのキャットフードがおいてありました。
食べる物がなくなり外をさまよい、たくさんの動物の死を目撃します。
ある日ボランティアが来て保護されます。
半年して新しい家族に引き取られました。
引き取ったのが著者の大塚さんです。
年を取っているし、ねこエイズに感染しているので誰も引き取らないだろうと考えたのだとか。
震災から1年たってやっと前の家族に会うことができました。
キティの目を通して震災にあった家族のことが語られます。
私たちの記憶は薄れていきますが、当事者は現在進行中です。
また3月11日がやってきますが、家族みんなで読んで欲しい1冊です。
動物保護のボランティアの方が勇気を持って現地に行ってくれたからこの本ができました。
ありがとう。

おめでとう おひさま
おめでとうおひさま

中川ひろたか・作   片山 健・絵     小学館

おひさまが海から顔を出しました。
おひさまは言いました。「おめでとう みんな」
そうです。このおひさまは「初日の出」と言います。
海のみんなも言いました。「おめでとう おひさま」
山から登場して「おめでとう みんな」
そしてみんなに聞きます。「ことしはどうしたい?」
「なるべくけんかをしない」「なるべくきらいっていわない」「なるべくおこらない」「なるべくわらう」
おひさまは「なるべくっていうのがいいね」と言います。
ただそれだけの内容ですが「いいな」と思います。
みんなの言った4つのこと私たち人間も見習いたいと思いました。

あしたば通信 1月8日


つるばら村の魔法のパン
つるばら村の魔法のパン

茂市久美子 作   中村悦子 絵   講談社

「つるばら村」シリーズがこの「つるばら村の魔法のパン」で10冊になり、完結してしまいました。
この本の中でくるみさんは10年パン屋さんをして、10周年記念に特別なパンを作りたいと考えます。
ブナの森の天然酵母を使ったパンはあっという間に売切れてしまうほど美味しいパンになりました。
他にも雪解け水でこねて作ったパンなど自然の力がくるみさんに美味しいパンを作らせてくれます。
10冊とも読み終わった後、こころがホンワリ暖かくなる不思議な本です。
そしてニボシという猫の相棒はいるけれど、くるみさんは一人でパン屋さんを経営するという女性の生き方を提示してくれました。

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緑区子どもサポートセンター

Author:緑区子どもサポートセンター
あしたば文庫は千葉市緑区で開いている文庫です。
このブログでは絵本の紹介を毎週していきます。

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