Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

あしたば通信  4月24日

まるごとおいしい 幸福のつくりかた
            村中 李衣 著  クレヨンハウス
まるごとおいしい幸福のつくりかた

この本はクレヨンハウスが出している雑誌「クーヨン」に連載された原稿が本になったものです。
著者の村中さんは絵本や児童書も出していますが、私は何と言ってもエッセイがお勧めです。
物事の捉え方がやさしく、ユーモアにあふれています。
お漏らしをして困っている子どものお母さんに自分のパンツを脱いで
「これタイツの上にはいていたから汚くないし風邪引かせちゃうから使って」と渡します。
そして薬局に走って紙パンツを買って来ます。
やっと一安心した子どもに「ぷくちゃんのすてきなパンツ」の絵本を読んであげたりするのです。
その子のお母さんは笑顔が戻って、自分の靴下を子どもにはかせます。
子どもは「ママちゃんのおっきーおっきー」とうれしそう。
そして村中さんは「いくらまわりのひとに面倒を見てもらっても、
お母さんが緊張していては子どもはそこが気がかりでこころが解放されない。
パンツよりもズボンよりもお母さんが脱いではかせてくれたこの大きな靴下がいちばんあったかいんだな」と続けます。
村中さんの自分のパンツ(ガードル)を提供する大きな心とともに、母子を見て気持ちを感じ取る繊細な感性があってこそのエッセイです。
このパンツ事件はずっと私の記憶に残っていました。
2005年にお目にかかったときに「今日1番の良かったことは村中さんにお会いできたことです」と伝え本にサインしていただきました。
「風のように 心ゆるやかに」と書き添えられていました。

みんなのこもりうた
 トルード・アルベルチ 作  石井桃子 訳  中谷千代子 絵
みんなのこもりうた

クレヨンハウス主催の「夏の学校」に昔参加したことがあります。
2泊3日会場から1歩も出ることなく、分科会、講演会に参加するのです。
講師陣も主催者代表の落合恵子さん、絵本作家のあべ弘士さん、長谷川義史さん、さいとうしのぶさん等多数参加していました。
(今年も8月4日~6日まで行われます)
絵本好きの人であれば絶対お勧めです。
村中李衣さんの分科会に参加した時に出会ったのが「みんなのこもりうた」の本です。
参加者がお互いに本を読み合い大人でも「自分のために本を読んでくれる」ということがどんなに心地よいか感じてみようという講座の内容でした。
そして村中さんがまずお手本として読んでくれたのがこの本でした。
声の出し方、間の取り方、こんなに読む人で伝わるものが違うのだと驚きました。
今まで何百回と読み聞かせをしてきた人の実力を思い知らされました。
地味な本です。
1966年発行されたので50年以上たっています。
でもずっと手元におきたい1冊です。

ラッキーボーイ
     スーザン・ボウズ 作  柳田邦夫 訳  評論社
ラッキーボーイ

先日「チャッピィの家」であわせて少し紹介した本です。
この本はこげ茶色一色で描かれている一見地味な印象ですが、犬の絵がすばらしいのです。
ある家に飼われていた犬は名前も付けてもらえず、高い塀に囲まれた裏庭に置かれている。
食べ物だけは与えられるけれど、誰もかまってくれない。
外の様子は塀があるから見えないのだけれど、空は見える。
あるとき仰向けにねそべってひっくり返って見える景色を楽しむ。
鳥や猫が庭に入ってくると「仲のいい友達になろうか、追いかけてスリルを楽しもうか迷う」あと一つ郵便屋さんが来ると塀の内側を一緒に走る。
これしか犬の楽しみはないのだけれど、犬の絵は生き生きと表現されています。
けしてかわいらしい犬ではないし、ちょっと太り気味。でもいじけない姿勢に胸打たれます。
その後犬は塀の下を掘って隣の家に行って一人ぼっちのおじいさんの犬になってラッキー・ボーイと言う名前を付けてもらいます。話し相手がいるのはいいものだというおじいさん。
喜びを全身で表現する犬。
相手に「必要とされることの幸せ」をこの本は表現しています。
そして、この絵あっての絵本です。
スポンサーサイト

あしたば通信  4月17日

チャッピィの家
   いまい あやの 作  BL出版
チャッピイの家

いまいさんの絵本を初めて見たのは「くつやのねこ」でした。
絵が繊細ですばらしい!新人にしてこのレベル!と驚きました。
カバーのほおづえをついた作者顔写真を見ると、どこにでもいそうだけど、
これが私という存在感が伝わってきます。
プロフィールを見ると「ボローニャ国際絵本原画展」に何回も入選している実力派です。
家族に構ってもらえない犬が家出すると言うお話ですがこれを読むと
「ラッキーボーイ」という絵本を思い出しました。
この本の犬も家族に構ってもらえません。
そして必死に幸せをつかみとりました。
チャッピィは絵の美しさで感動します。


和菓子のほん
    中山桂子 文   阿部真由美 絵  福音館
和菓子の本

季節を感じさせてくれる物に「和菓子」があります。
春といえば、たんぽぽ、つくし、さくらをイメージしたお菓子でしょうか。
また四季折々にその時期しか作られない和菓子もあると本は教えてくれます。
それぞれに蝶の夢、花吹雪、岩清水、初霜など名前が美しい。
「和菓子は何で出来ているのか」「和菓子と器」など大人向けの本?
いいえイラストや写真入でわかりやすく紹介してあるので幅広い年代で楽しめます。

あしたば通信☆4月10日

むしのあいうえお     
今森光彦 切り絵とことば 童心社

むしのあいうえお

春です。花も咲き虫も活動を始めました。
作者の今森さんは琵琶湖の近くにアトリエを持って自然とのかかわりを大切にしている人です。
写真の絵本も出していますがこれはなんと切り絵。
虫をじっくり観察しそして図案化、切るという手間をかけた作品は驚くほどの精密さ。
写真集は有名ですが私は切り絵がお勧めです。
草花の切り絵も本が出ていて、真似できるかなと挑戦しましたが難しかった。
5年前「クレヨンハウス」が主催する「絵本の学校」に参加し今森さんにお目にかかりました。
私と同じ年ですが彼は若々しく、好奇心あふれる好印象の方でした。


春の主役  桜
 ゆのき ようこ 文   早川 司寿乃 絵   理論社
春の主役 桜

千葉にある児童書専門店「会留府」に行った時、店主の阿部さんが
「理論社がとうとうなくなってしまうのよ」と言って理論社の本の注文を急いでいました。
大手出版社が無くなっていくのは心寂しく思ったものです。
この本は「気になる日本の木シリーズ」の1冊。
絵は日本画を勉強された方が描いたと思うほど美しく
(実はデザイナー学校のイラストレーション科出身でした)
絵が気に入って阿部さんにお願いして買いました。
どんぐりの木、松、杉と出ていますが、今手に入るかわかりません。
あしたば文庫でご覧下さい。


シノダ! キツネたちの宮へ
 富安陽子 作   大庭賢哉 絵   偕成社
キツネたちの宮へ(シノダ!)

狐の母と人間の父とその子ども3人の信田家のてんやわんやを書いた物語。
最新作がこの本でいよいよ母方のおばあちゃんが登場となります。
それにしてもいつも感じるのが「おじさん」の存在。
このおじさん、お母さんのお兄さんですが、この一家にいつも面倒を持ち込みます。
新作でも怠け者で、でたらめを言っては周りに迷惑をかけ、反省しないだめ人間じゃないだめ狐で登場です。
こんな人近くにいたら絶対いらいらするだろうなと思ってしまうのですが、
子どもたちは「おじさんしょうがないな~」と優しい。
こういう人を受け入れられるか大人を試しているのではないか・・・と作者を疑ったりします。
それにしてもこのおじさんの母があのおばあちゃんか!!?不思議の世界は人間も狐も一緒か!

あしたば通信  4月3日

あしたば文庫は今年度も「緑区まちそだて事業」に応募し補助金を受けることになりました。
よかった!

本の紹介


判決はCMのあとで ストロベリー・マーキュリー殺人事件
    青柳 碧人 作   角川書店
hanketu.png

作者の青柳さんは子どもの頃から緑区子どもサポートセンターのキャンプに参加し、
「青年」としてキャンプの実行委員長を務め、その後もキャンプの企画に関わりました。
キャンプ3日目スタッフ企画「めしとり」のために台本を作ること8回。
私たちはそのアイディアの多彩さに目を丸くしていましたから、
本を書くことについては「さもあらん」と受けとめ、サポートセンターみんなで応援しています。
最近出た本です。読んでくださいね!


チップとチョコのおるすばん     
 どい かや 作  文溪堂
chip.png
  
「チップとチョコのおでかけ」「チップとチョコのおつかい」と続いて出た本です。
チップとチョコがお留守番をしていたら、たぬきのポンタが「なしもぎにいこう」と誘いに来ます。
でもるすばんをしなくちゃなりません。
じゃんけんをしてチョコが先にでかけることになりました。
なしえんは最終日とあって賑わい、チョコは帰りが遅くなってしまいます。
チップは急いで出かけますがもう閉まってしまいました。
がっかりしたチップの表情、元気なくソファにもたれている後姿、どいさんは見事に絵で表現しています。
この本、先日どいさんにサインしていただきました。


のいちごつみ  
  さとう わきこ 作・絵  福音館書店
noichigo.png
こどものとも月間絵本として2010年4月に出ました。
この季節にお勧めです。
ばばばあちゃんが出てくる本なのでおなじみの方もいると思います。
出てくる動物は正直可愛くはありません。
洋服は着ているけれども毛がリアルに描かれていますし、白うさぎの目は真っ赤。
でもばばばあちゃんがとにかく元気で動物に負けていないところがいいと思います。

                          (文 川本 泉美)

新刊本の紹介 3月27日

あさになったのでまどをあけますよ   
荒井良二 作 偕成社
あさになったのでまどをあけますよ

いろいろなところで取り上げられている本です。
書評を読んでいる方もいるかもしれません。
とにかく絵が明るく希望に満ちた色彩で描かれています。
「新井さんの本はおおむね明るいよ」と思われる人もいるかと思いますが、
この絵本は新井さんの画家としての実力発揮と言えます。
言葉は少なく「あさになったのでまどをあけますよ」
そして窓からの景色は見慣れた景色かもしれないけれど
「ここが私の町であり、ここがすき」と言いきります。
東日本の震災とからめて「希望」が描かれていると書評は述べています。
この1冊はまさに心に明かりのともる1冊です。


カエサルくんとカレンダー 2月はどうしてみじかいの? 
いけがみじゅんいち 文  せきぐちよしみ 絵  福音館
kaeru.png
表紙の絵を見て「初めて見る」本と思ったらせきぐちさんのデビュー作でした。
文を書いたのは東京大学大学院の先生。
太陰暦は昔の日本でも用いられ月の動きで1ヶ月が決まっていた
ということで興味を持っていました。
ローマ時代の偉人ガイウス・ユリウス・カエサルがゆうかちゃんの前に現れて
暦のいろはを伝授してくれると言うお話です。
どう見ても小学低学年にしか見えないゆうかちゃんですが、
カエサルの説明で理解していきます。大人も「そうか!」と納得するはず。


おおきなありがとう  
きたむらえり 作  片山健 絵 福音館
arigato.png

私の好きな片山健さんの絵だったので中身も見ないで買いました。
うさぎが歩いているとかわうそに会います。
「さかなをたくさんとって、おかあさんにありがとうをいってもらうんだ」と言います。
うさぎも「きのうおかあさんにありがとうをいってもらったよ」と言うと
「そんなのちっちゃなありがとうさ。さかなとりのほうがずっとおっきなありがとうだよ」といいかえします。
うさぎはありがとうにおおきいのとちいさいのがあるんだ」と驚きます。
それからうさぎは色んな動物に会って「おおきなありがとうをいってもらったことある」と聞き・・・
あとは本を読んでください。
片山さんは以前うさぎの女の子が主人公のお話をシリーズで描いていて
とても好きな作品なのですが、似ています。「哲学するウサギ」と私は呼んでいるのです。
文庫にありますので読んでください。


これら3冊の本は3月29日の文庫で借りることが出来ます。
                                     文 川本泉美

あしたば文庫情報    2012年3月27日

3月22日、泉谷小学校は下校時間が早かったせいか、
文庫が始まる前に2年生のA君が待っていました。
A君兄弟3人は毎週来てくれて友達も誘ってくれています。
元気いっぱいで、いろいろ話をしてから本を選びまた話をして帰っていきます。
帰ったと思ったらまた顔を覗かせたり。スタンプが5個たまると「おたのしみ」の物がもらえます。
ポケモンカードや折り紙で作ったもの、昔の怪獣「カネゴン」鉛筆、スタンプなど。
スタッフの持ち寄りがほとんどですが、ポストカードは人気がありません。
絵本の主人公のポストカードなのに残念。A君はいつも品定めをして意見を言います。
たくましく、生きる意欲にあふれている子どもを見るのはうれしい。

千葉市中央図書館団体貸し出しを利用していますが、今年度分を返却し、また250冊借りてきました。
3月29日から貸し出します。
間違って「緑図書館」に帰さないでくださいね。


あしたば文庫おゆみ野 毎週木曜日3時~4時45分 

たこやきようちえん(さいとうしのぶ 作)
takoyaki.png

わんぱくだんのガリバーランド(ゆきのゆみこ 上野与志 作)
gariba.png

  時の迷路(香川元太郎 作)
tokinomeiro.png

  29日からお目見えします

あしたば文庫誉田 ウィンベル・コーラスマンション2階集会室にて
  3月31日 午後2時~文庫の貸し出し
          3時~おはなし会

Appendix

プロフィール

緑区子どもサポートセンター

Author:緑区子どもサポートセンター
あしたば文庫は千葉市緑区で開いている文庫です。
このブログでは絵本の紹介を毎週していきます。

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。