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あしたば通信 11月27日

いつもちこくのおとこのこ
ージョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー


ジョン・バーミンガム 作   たにかわしゅんたろう 訳   あかね書房
いつもちこくのおとこのこ


バーミンガムの本はたくさん出ているので目にする機会も多いかと思います。
でも絵はかわいいとはいえません。
特にこの本の表紙、主人公の男の子は冴えない会社員のように見えますし、
先生は口が大きく、目はとび出し、鼻は長く、
もしかしたら妖怪が変身した姿か・・・と疑ってしまいます。
男の子の名前はジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシー。
学校に行く途中でわに、ライオン、高潮というアクシデントに遭い遅刻します。
先生は「そんなことがおこるはずがない」と信じてくれません。
4日目何事も起こらず遅刻しないで学校に行くと今度は先生が・・・。

1冊読み終える頃にはジョン・パトリック・ノーマン・マクヘネシーの名前は覚えているし。
最後は痛快!で子どもはニヤリ
子どもに支持される本です。


いじわるブッチー

バーバラ・ボットナー 文  ペギー・ラスマン 絵  徳間書店
いじわるぶっちー


表紙にはひとくせもふたくせもありそうな女の子が描かれています。
にゃっと笑いこちらを見ています。
手足が棒のように細いところが実在感を薄くしていますが、いやいや圧倒的な存在感。
親同士が仲良しでも子ども同士が気が合うとは限りません。
ブッチーに意地悪されているとは露知らず親たちは言います。
「あなたたちってほーんとになかよしねぇ」いやちがうからー。
夜私はブッチーが地球のはしっこから落ちる夢をみる。
引っ越しした夢も見た。
ところがブッチーを家で何日か預かるって聞かされた。
もう黙ってはいられない。
ブッチーに較べて身体も小さくおとなしい女の子はどういう作戦を考えたのでしょうか。
作戦は成功します。

でもきっとブッチーと遊んでくれる子どもは多くないと思う。
もしかするとこの子だけかもしれない。
意地悪をするという方法でしか遊び方をしらないのかも・・などと深読みをする必要は全然ありません。
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あしたば通信  10月23日

西遊記 上 中 下 全3巻
渡辺仙州 編訳   佐竹美保 絵   偕成社
西遊記

西遊記は中国のお話の中でも封神演義と並ぶ有名なファンタジーです。
アニメになったりテレビで放映されたり今の大人は聞きかじりでも知っている人は多いと思います。
このたび児童書専門店「会留府」店長阿部さん推薦の偕成社発行、全3巻の本を読んでみました。
絵は国際的にも評価が高い佐竹美保さん。
天上界、地獄、妖魔が出てくるかとおもえば釈迦如来、多聞天王までとにかく登場人物が多彩。
これは中国で流行った道教と仏教がごちゃまぜになったからとか。
キャラクターの個性もさながら、戦いの道具も火尖槍(かせんそう)
乾坤圏(けんこんけん)斬妖剣(ざんようけん)と様々。
觔斗雲(きんとうん)に乗ったり、耳から如意棒を取り出したり面白い要素がてんこもりです。
しかも展開が早い。
佐竹さんの挿絵も見事で、解説もついています。
しかし文庫の子どもたち、この本を手に取る子はいません。
テレビゲームの世界はもっとおもしろいのでしょうか。


RDG レッドデーターガール
萩原規子 作   角川書店
RDG レッドデーターガール

先日テレビで山岳マラソンを放映していました。
日本海の富山湾から北アルプス、中央アルプス、南アルプスを超え、太平洋の駿河湾まで
400キロを8日以内でゴールするマラソンのことです。
平坦な道を400キロでもたいへんな距離。
まして山道をたどるのです。
見ていて山伏の修行を連想しました。
また別番組では吉野の山で修行する山伏を報道しており興味深く見ました。
そして山伏から連想したのがこの本です。
紀伊山地玉倉神社で育てられた鈴原泉水子が主人公。
この泉水子を守るのが山伏。
その中でも相楽深行は同じ高校へ入学してまで守るように父から言いつけられます。
泉水子には不思議な力があり、本人の自覚がないまま周りにおこる事件に巻き込まれ
次第に力が目覚めるというのが5巻までの内容。
まだお話は終らないのでどういう展開になるのか楽しみです。
作者の荻原さんは「勾玉三部作」といわれる「空色勾玉」「白鳥異伝」「薄紅天女」を書いています。
RDGは現代と古代が織り成す雰囲気ある物語。
小学校高学年から大人まで楽しめます。

あしたば通信 9月25日

はなさかじい
おざわとしお 再話  赤羽末吉 画  福音館書店
はなさかじい

先日誉田のあしたば文庫と一緒に行なっているおはなし会に参加しました。
「かちかち山」の語りきかせを聴いたのですが、
最初の「1粒の大豆1000つぶになあれ」の部分を聴いたのが初めてでした。
私の知っている話は、畑を荒らす狸ですが、ここではムジナと語っていました。
再話ですから違っていても不思議ではありません。
また本によっては、残酷さを軽減するため婆汁はでてこなかったり、
最後はウサギに助けられてめでたしめでたしとなっているものもあります。
そんな話をメンバーとして、五大昔話とはなんだろうということになりました。
ももたろう、一寸法師は入るだろう、
それから「はなさかじい」か「したきりすずめ」か「うらしまたろう」か、ということになりました。
金太郎はちがうなど楽しい時間でした。
五大となるとかえって難しいかもしれません。
知っている方はいませんか?
そもそも決まっているのでしょうか。

もりのかくれんぼう
末吉暁子 作  林明子 絵  偕成社
もりのかくれんぼう

30年も前の絵本ですが、ぜんぜん古さを感じさせません。
森の中に迷い込んだけいこが森の動物とかくれんぼをするお話です。
かくし絵になっているので、動物を探す楽しさがあります。
それにしてもかくし絵を描くというのは技術がいりますよね。
ほかにもかくし絵の本が発売されていますので、いろいろ比べ読みをしてみてください。

あしたば通信 9月11日

シェイクスピアを盗め!
 ゲアリー・ブラックウッド 著   安達まみ 訳  白水社
シェイクスピアを盗め!

エリザベス1世の時代、孤児院で過ごしたウィッジという14歳の男の子が主人公です。
ウィッジは速記ができるのが特技。
その当時ロンドンは芝居一座が軒を連ねており、宮内大臣一座にもぐりこみます。
当時女優はいなく少年がその代わりをしていました。
そういう芝居小屋の様子、師弟関係、そして登場するのがシェイクスピアで、
当時の社会状況も加味されウィッジの目から見た世の中というものが生き生き書かれています。
千葉県に丸山町というところがありそこにシェイクスピアの生家や芝居小屋など復元されています。
そこに行くと芝居を楽しんでいた町の人の様子を想像することができます。
このお話には続編もあり3冊まとめて読むのがお勧め。
しかしこの時代ペストが流行し、たくさんの人が死んだけれど、
衛生観念が進んでいないことも原因だと思いました。
だって、ウィッジがお風呂に入るというシーンが出てきません。

オオカミのともだち きむらゆういち 文  田島征三 絵   偕成社
オオカミのともだち

このコンビのシリーズは4冊(今のところ)出ています。
共通しているのがオオカミのとぼけぶり。
この「ともだち」は2冊目ですが、親切な熊を信じていいのか、
それとも自分を食べようとしているのか心は揺れ動きます。
このオオカミは頼りなく、迫力なく、頭もよくない。
そこに親近感を持って読んでしまいます。
動物が描かれている絵本は多いですが、
いもとようこさんの描く絵の動物は拒否感ありでほとんど手に取りません。
田島征三さんやあべ弘士さんの描く動物の絵が好きです。
あしたば文庫の蔵書のこの本、どういう訳かサイン本です。
おまけに熊の一筆書きも書かれています。
田島さんにお会いした記憶がなく、
′04 9,Decのサインも2004年12月9日とはわかるけどなにやらさっぱり?です。
本を買ったのは私ですが・・・

あしたば通信  7月3日

森はオペラ
姉崎一馬 作   クレヨンハウス
森はオペラ

自然写真家の姉崎さんは「はるにれ」という写真絵本を出しました。
写真が絵本に!と驚いた記憶があります。
この本は第29回サンケイ児童出版文化賞美術賞を受賞しました。
この「森はオペラ」はたくさんの森の木や草が登場します。
しかし思うに、子どもにとって「森」はお話の中のことであって、
決して日常にあるものではありません。
近くに森があったら楽しいだろうなと大人はわくわくします。
感性が発達する幼児期、子ども時代に自然の中にいることは
とても重要だと思わせてくれる本です。


あさの絵本
谷川俊太郎 文    吉村和敏 写真    アリス館
あさの絵本

ここに登場する写真は外国の風景です。
朝日が昇って新しい一日の始まり・・・
日本ならどんな写真になるのでしょうか。
山から上るのか、海の向こうから日が差すのか・・・。
この絵本では、大地が黒く白い壁の家が1件建っていて
空の色は紫がかった青と朝日がピンク色の帯になっている、
とってもすっきりしています。
日本のように看板や電線や自動販売機のある風景ではなく、
電線は見えるけれど、自然の中に住まわせてもらっている
といった趣が感じられる風景写真です。
景観が文化と心得ているようでもあります。
「自分の土地にどんな家を建てようが、どんな風に住もうが勝手だ」
と思う限りこのような景観は出来ていかないだろうなと思いました。

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緑区子どもサポートセンター

Author:緑区子どもサポートセンター
あしたば文庫は千葉市緑区で開いている文庫です。
このブログでは絵本の紹介を毎週していきます。

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